世田谷区の防災・災害時のお役たちリンク集
ゲリラ豪雨や地震、大型台風など、自然災害はいつ発生するかわからないものです。災害には、日ごろからの備えも重要となります。そんな準備のためにも役立つ、世田谷区内での防災・災害時の情報を一覧で紹介しています。
大規模災害時の避難について
災害時には、避難の必要が出てくるときもあり、日ごろから自宅近くの避難場所を確認しておくことは重要です。世田谷区では避難すべき時として、以下の3つを紹介しています。
(1) 区や防災機関から避難指示があった時
(2) 避難指示がなくても、防災区民組織などが避難の必要があると判断した時や、自主的に避難の必要があると判断した時
(3) 周辺地域に火災が発生し、延焼の危険がある時
避難場所は3段階設けられており、基本的には a) 一時(いっとき)集合所 -> b) 広域避難場所 -> c) 避難所(指定避難所)の順に避難を検討することになります。
一時集合所
自宅が危険な状況になった時などに、危険を避けるため近隣の住民が一時的に集合して様子を見る場所です。町会・自治会が、地域の公園や広場、学校などを指定しており、区内では492箇所(2023年6月現在)あります。
身近なが所が指定されており、いざという時はまず避難を検討する場所になるため、どこにあるかは事前に確認しておきましょう。
広域避難場所
火災の延焼などにより自宅や一時集合所が危険になった場合の避難場所です。公園や大学、高校などを東京都が指定しており、区内では計25カ所が指定されています。なお、避難所として開設された場所を除き、基本的には建物の中は利用できません。
また広域避難場所は、地区ごとの人口変化や火災発生時の延焼シミュレーションなどに基づき、概ね5年ごとに見直しが行われています。最近では2022年9月に見直しが行われ、区内では区立二子玉川公園が新たに追加されると共に、一部地域では割り当ての拡大・解除、変更が行われています。最新の情報を確認するようにしておきましょう。
避難所(指定避難所)
災害の発生により自宅に住むことが難しいような状況や、二次災害を受ける可能性が場合に、一時的に生活をするための施設となります。区内の小・中学校95箇所が指定(2023年3月現在)されています。またうち20箇所は医療救護所として指定されています。
なお区では指定避難所での収容人数には限りが有ることなどから、他にも自宅が安全である場合の「在宅避難」、家族や知人宅への「縁故避難」、自身で宿泊施設などを手配する「自主避難」も紹介しています。
※福祉避難所
指定難所等での生活が困難なために特別な配慮が必要な人のうち、高齢者・障害者・母子等を一時的に受け入れる施設が「福祉避難所」として指定されています。設置は災害発生後に区が必要とした場合、災害発生から概ね3日経過した後に行われます。また対象者も、区が判断した人となります。
水害時・土砂災害時の避難所
2019年10月の台風19号で大きな水害が発生したことから、区では水害時の避難所を新たに指定しています。
水害時難所は、台風の接近等で大雨が発生し、それにより洪水や内水氾濫の恐れがあると予測される場合、区が避難情報を発令して開設するものとなります。
多摩川の洪水浸水想定地域内の避難者を早期で受け入れるため、水難避難所は第1次(台風接近・通過前日まで)と第2次(台風接近・通過当日)の2段階で指定されています。指定されているのは、小中学校や区民会館、都立高校、集会所、区民センターなどとなっています。
また「野川・仙川洪水時避難所」と、土砂災害の恐れがある場合に限定して開設される「土砂災害時避難所」も指定されています。
世田谷区による防災・ハザードマップ
自宅がある場所の自然災害の危険度を知っておくことも防災につながります。世田谷区が公開しているハザードマップでは、そのような情報を得ることが出来ます。
世田谷区洪水・内水氾濫ハザードマップ
世田谷区では、浸水が予想される地域とその程度、避難所などをまとめた「世田谷区洪水ハザードマップ」を作成しており、元々は多摩川版と全区版が存在していました。多摩川版は国土交通省京浜河川事務所の情報を元に、全区版は東京都と都内中小河川流域の区市町村で構成する「都市型水害対策連絡会」の情報を元に作成されていました。
2020年に世田谷区洪水ハザードマップ(全区版)の元情報である東京都の「城南地区河川流域浸水予想区域図」と「野川、仙川、谷沢川及び丸子川流域浸水予想区域図」が改定されたことを受け、2020年9月に区のハザードマップも更新され、名称も「世田谷区洪水・内水氾濫ハザードマップ」と変更して最新版が公開されました。
その後もハザードマップは定期的に見直しが行われており、最新版は2023年7月に公開されています。
洪水・内水氾濫ハザードマップ(多摩川洪水版、内水氾濫・中小河川洪水版共通項目)
洪水・内水氾濫ハザードマップ(内水氾濫・中小河川洪水版)(旧全区版)
洪水・内水氾濫ハザードマップ(多摩川洪水版)
世田谷区地震防災マップ
世田谷区では、地震が発生した時の揺れやすさと地域別の危険度をまとめたマップを作成しており、以前はホームページで公開していました。
「揺れやすさマップ」は、区内を震源としてマグニチュード6.9・震源の深さおよそ10キロメートルの直下型地震が発生したと想定した場合の、区内の各地域の揺れやすさを、どの程度の震度になるかで示しています。
「地域の危険度マップ」は、「揺れやすさマップ」の強さの揺れが発生した場合に、どの程度の建物被害が発生するかを示したもので、1~5の危険度に分けて、建物の被害を表しています。
このマップは参考データとして2004年に作られホームページで公開されていたものの、現在では東京都による「地震に関する地域危険度測定調査」のページへのリンクに変わっています。
東京都の調査では、特定の震源を想定すること無く、都内の全ての町丁目で同条件になるように、工学的基盤で同一の地震動の強さを想定したものとなっています。概ね5年ごとに更新されており、最新版は2022年9月に公開されています。
危険度は低いものから高いものに1~5に分けられており、区内では総合危険度で最高ランクの5の地域はないものの、4の地域は複数有ります。
区内でも住む場所によって揺れや危険度が変わってくるため、自分が住んでいる場所の状況がどうなっているかを把握することで、建物の耐震化や家具の転倒防止などに備えることが出来ます。
世田谷区土砂災害ハザードマップ
世田谷区では、「土砂災害防止法」に基づいて、東京都より区内の一部が、土砂災害の恐れがある「土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域」に指定されています(区内に約100カ所)。土砂災害ハザードマップでは、その警戒区域および、避難所が地図に示されており、区域の概要や関連情報の入手方法なども掲載されています。
こちらも定期的に改定されており、最新版は2022年7月に発行されています。
防災マニュアル・アプリ
自治体では、防災に備えた「マニュアル」も作成しているため、予め確認しておくことで、いざというときに備えることが出来ます。
世田谷区「区民行動マニュアル」
大地震が発生した場合などを想定し、災害時に取るべき行動手引きとして世田谷区が作成したマニュアルです。現在は「震災時区民行動マニュアルマップ版」が公開されており、また携帯用となった、「防災カード」もあり、区役所、総合支所、出張所、まちづくりセンターで配布されています。
●防災アプリ
世田谷区では、「災害時区民行動マニュアルマップ版」のスマホアプリを提供しています。また、東京都も「東京都防災アプリ」も作成し、こちらは予めマップをダウンロードしておけば、オフラインでも現在地が表示出来る等の機能があります。
災害時帰宅困難者ハンドブック
災害時に外出している人の中で、公共交通機関の停止により帰宅できず、徒歩による帰宅も困難な「帰宅困難者」。事業所での備えも含めて日頃から備えておくべき内容がまとめられています。
その他の防災マニュアル
消防庁や東京都でも、防災情報・マニュアルが公開されています。
●消防庁「防災マニュアル」
●東京都防災ホームページ
●東京都防災マップ
災害時の情報収集
世田谷区では、災害時の情報収集方法として複数の手段を提供・紹介しています。
防災無線
区内189カ所に防災無線が設置されており、「全国瞬時警報システムによる緊急情報を受信」「震度5弱以上の地震が起こった」ときなどに放送が流れます。防災無線はバッテリー内蔵となっており、停電しても72時間は動作します。また、防災無線電話応答サービス(050-5536-6957)も提供されており、24時間以内に防災無線で流れた内容を電話で聞くことが出来ます。
高所カメラ
三軒茶屋にあるキャロットタワーの屋上、地上120メートルに設置されている高所カメラからの映像が公開されています。
緊急速報メール
世田谷区内で災害や避難情報などの緊急性が高い事象が行った場合、配信されるメールです。NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI、楽天モバイルの各携帯事業者が配信します。対象は、配信時点で区内にいる携帯電話全てに対してとなり、高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保など17項目が配信情報に指定されています。
世田谷区防災気象情報
世田谷区が、気象情報会社と契約して提供している地域に特化した気象情報です。区内の気象情報が、「三軒茶屋・下北沢・経堂」「二子玉川・等々力」「成城」「烏山」の4地域に分かれたピンポイントで確認出来、現在発令されている「土砂災害警戒情報」の情報も見られます。
災害・防犯情報メール配信サービス
23区内で震度3以上の地震が発生した場合や、世田谷区内で大雨・洪水・大雪の警報などが発表された場合、地域の防犯に関する情報が出た場合、区内の河川の水位が基準値を超えた場合、災害時の緊急なお知らせる場合などに、メールで配信するサービスです。
雨量・水位情報
区内の雨量・水位情報が紹介されています。区内7箇所の雨量情報、13箇所の推移情報の他、9箇所の橋などに設置された計12個の河川ライブカメラの映像も見ることができます。
世田谷区危機管理部X
世田谷区危機管理部の公式X(旧Twitter)アカウントでは、防犯や防災情報を中心に情報発信が行われており、区からの最新危機管理情報を取得することが出来ます。
電話・FAXによる災害時緊急情報配信サービス
河川の洪水氾濫や土砂災害の恐れがある場合に、予め登録された自宅の固定電話やFAXに避難情報を配信するサービスです。河川の派洪水氾濫や浸水が想定される地域や、土砂災害警戒区域にすんでおり、携帯電話やスマートフォンを持っていない人が対象となり、事前にFAXか電話、インターネットでの申込が必要です。
ラジオ
世田谷のラジオ局「エフエム世田谷」(83.4MHz)は、非常時・災害時の情報伝達機関としても機能します。災害時には、区の避難情報や開設避難所などを聞くことが出来ます。
水害時・土砂災害時避難所混雑確認システム
水害時避難所(第1次、第2次)と土砂災害時避難所の開設状況と、開設時の混雑状況について確認出来ます。
災害に備えたお役立ちリンク集
区が提供する情報以外のもので、災害時に備えて知っておくと役立つ情報です。
警報・注意報・気象情報
気象庁が発表している区内の気象情報や警報・注意報情報です。
世田谷区内の公衆電話設置場所
災害時に通信制限がかかった場合でも、優先して使用可能な公衆電話の場所は、普段から把握しておくといざというときに役立ちます。
災害時給水ステーション
災害時に断水した場合などに、水槽内に確保している水道水を配布する拠点となるため、住まいから半径2kmの距離内に1カ所を基準として東京都水道局が設置しています。
停電情報
東京電力が公開している世田谷区内での停電発生状況です。現在の発生状況や復旧の見込みなどを知ることが出来ます。
断水・濁水情報
東京都水道局が公開している断水情報です。