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世田谷区の高校一覧・国公立編

公開日:2023年3月25日

国公立高校のホームページ

世田谷区内には大学同様、高校も数多く立地しています。

東京都の「学校基本統計(令和4年度版)」によると、区内には国・公・私立合わせて38の高等学校があります(2022年4月現在、全日制・定時制)。これは、東京23区にある307の高校のうち1割以上の数に当たり、文京区(25)、千代田区と港区(18)を上回り、最も多い数となっています。

東京都内全体では429の高校があり、市部で最も多い八王子市(18)の数も上回っています。区内の高校に通う生徒数合計は2万5,051人となっており、2位の文京区(1万4,717人)を大幅に上回る1位となっています。

世田谷区の国立高校(国立大学附属)

世田谷区内には、国立大学附属の高校が2校あります。

国立筑波大学附属駒場高等学校

「筑駒」の略称で知られる筑波大学附属の男子校です。中高一貫校であり、国立大学の附属高校では唯一の男子校です。東大への進学率では開成を上回る全国1位であるなど、全国トップクラスの進学校であり、また制服が無いなどその自由な校風でも知られています。

「自由・闊達の校風のもと、挑戦し、創造し、貢献する生き方をめざす」を教育目標に掲げており、また筑波大学の附属校として、国・地域の教育を牽引する拠点校としての研究開発も実践。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)にも指定されています。

1947年に東京農業教育専門学校(後の東京教育大学、現在の筑波大学生物資源学類の前身)の附属中学校として設立。設立時は中学2クラスでした。1950年に附属高等学校を開校。当時は普通科と農業科が設置されていました。1952年に東京教育大学附属駒場中学校・高等学校と改称。1956年の入学者から中高一貫となり、1962年に農業科を廃止。1978年に現在の「筑波大学附属駒場中学校・高等学校」と改称しました。

募集定員は中学120名、高校約40名となり、高校は1学年約160名となります。場所は世田谷区の東端となり、隣接する駒場東邦高校と共に目黒区との区界に位置しています。

住所 東京都世田谷区池尻4-7-1
設立 1947年
設置学科 普通科
募集定員 160名(中学からの進学が120名、高校募集は40名)

国立東京学芸大学附属高等学校

「学附」の略称で知られる東京学芸大学の附属高校です。東京学芸大学は附属中学が世田谷中学を含め3校ありますが、中高一貫ではなく、内部枠はあるものの附属中学からの進学者も一般と同じ受験が必要となります。こちらも東大に毎年数十名の合格者を出す都内屈指の進学校です。

「清純な気品の高い人間」「大樹のように大きく伸びる自主的な人間」「世界性の豊かな人間」を教育方針に掲げており、国際教育にも力を入れてきました。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)にも指定されています。

1954年に創立。設立時は本部を下馬に置き、文京区竹早町に竹早校舎、世田谷区深沢町に世田谷校舎がありました。1960年に東京学芸大学の校舎を利用して現在地の下馬に下馬校舎を設置し、大学の小金井移転にともない、翌年に竹早・世田谷校舎を廃止して下馬校舎に統合しました。なお世田谷校舎の場所は、現在の東京学芸大学附属世田谷中学校の場所となっています。

一般からの募集定員は120名程度となっており、別に帰国制枠が15名あります。学芸大附属の3中学から合計で約200名程度が進学します。男女はほぼ同数としています。場所は世田谷区の東端に近い位置となり、最寄りの東急・学芸大学駅は目黒区にあります。

住所 東京都世田谷区下馬4-1-5
設立 1954年
設置学科 普通科
生徒数 各学年8クラス986名(2022年)

世田谷区の公立高校・都立高校

世田谷区内には都立高校が9校あります。

東京都立園芸高等学校

都立の園芸・農業の専門高校です。全日制と定時制があり、「園芸」や「園高」の略称でも呼ばれます。園芸科があるのは都立の中ではかつて分校だった八丈高校とここだけであり、日本初の園芸学校でもあります。

校是は全日制・定時制共に「勤勉・勤労」としており、東京ドーム2.3個分という広い敷地には、日本庭園をはじめとする複数の庭園や、バラ園、果樹園など園芸学校としての豊富な設備を持ちます。日本最古の百年ハナミズキが咲くなど、100年を超える巨樹も多くあります。

1908年(明治41年)に東京府立園芸学校として創立。100年を超える歴史をもつ、数少ない都立高の1つです。歴史が長いため、学科の改称や改編も多くありました。1930年に専修科を設置。1941年に本科を園芸科と造園科に分け、1944年には専修科を廃止して農業科を増設。1948年に校名を東京都立園芸新制高等学校に改称し、定時制を設置。1950年に現在の校名である東京都立園芸高等学校に改称しています。

1957年に農業科を廃止して農産製造科を設置(1962年に食品化学科に改称)。1995年に食品化学科を食品科学科に、造園科を造園デザイン科に改称し、1996年には園芸科を園芸デザイン科に改編しました。2006年には造園デザイン科を廃止して動物科を設置し、園芸デザイン科は園芸科に、食品科学科は食品科に改編し、現在の学科となっています。

また1948年には八丈島に八丈分校設立して普通科と園芸科を設置していました。こちらは、1950年に廃止され、現在の東京都立八丈高等学校となりました。

募集定員(全日制)は園芸科が70人、食品科と動物科がそれぞれ35人(2023年度)となっており、生徒数は園芸科が各学年2クラスの199人、食品科が各学年1クラスの107人、動物科が各学年1クラスの105人、定時制(園芸科)が44人(2022年度)となっています。場所は区南東部の深沢にあり、学校の北側には日本体育大学の世田谷キャンパスがあります。最寄りの東急・等々力駅からは徒歩15分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区深沢5-38-1
設立 1908年
設置学科 園芸科(全日制・定時制)、食品科、動物科
生徒数 各学年4クラス411名、定時制44人(2022年)

東京都立桜町高等学校

都立の普通科高校です。全日制と定時制があり、前身はナンバースクール(東京府立第十一高等女学校)となる伝統校です。

「自主協調、質実勤勉、進取独創、敬愛礼譲」(全日制)を教育目標に掲げており、都教育委員会指定の進学指導研究校となっています。各学年8クラスずつで900名を超える生徒数は、区内の都立高校の中では最も多い学校となります。生徒数が多いことから学校行事が活発であり、施設には天文ドームも持ちます。

1938年に東京府立第十一高等女学校として設立。設立時は中野の仮校舎となり、1940年に現在地に移転しています。1941年に東京府立桜町高等女学校に、1943年に東京都立桜町高等女学校と改称。1947年に夜間課程(現定時制)を創設。1948年に東京都立桜町新制高等学校と改称し、翌年から共学化しました。1950年に現在の校名である東京都立桜町高等学校に改称。

募集定員(全日制)は男子165人、女子151人の計316人(2023年度)となっており、生徒数は928人、定時制が24人(2022年度)となっています。場所は用賀にあり、斜め向かいには三田国際学園中学校・高等学校があります。最寄りの東急・用賀駅からは徒歩8分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区用賀2-4-1
設立 1938年
設置学科 普通科(全日制・定時制)
生徒数 各学年8クラス928名、定時制24名(2022年)

東京都立世田谷泉高等学校

都立の定時制・総合学科高校です。小中学校での不登校や、長期欠席などで他の高等学校を中途退学した生徒も多い、チャレンジスクールとなっています。

「であう・みがく・いきる」を教育目標にし、午前・午後・夜間の3部制となっており、単位制・総合学科の特色も明かした多様な選択科目を提供しています。校舎は前身の1つである旧都立烏山工業高等学校の場所を使用。複数の棟からなり、スタジオや実習棟、介護実習室なども持ちます。

1997年に、都立烏山工業高等学校の全日制、都立代々木高等学校の3部制及び定時制、都立明正高等学校の定時制を発展的に統合し、世田谷地区チャレンジスクール(仮称)を設置することが決まり、翌年に開設準備室が烏山工業高校に設置されました。2000年10月に東京都立世田谷泉高等学校が設置され、翌年に新入生を迎え入れました。都立烏山工業高等学校は翌2002年に閉校しました。

募集定員は1学年相当が170人、2学年相当以上が15人(2023年度)となっており、生徒数は総合学科1部が213人、総合学科2部が224人、総合学科3部が182人の計619人(2022年度)となっています。場所は区の北端に近い北烏山にあり、最寄りの京王・千歳烏山駅からは徒歩15分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区北烏山9-22-1
設立 2000年
設置学科 総合学科(定時制)
生徒数 定時制619名(2022年)

東京都立世田谷総合高等学校

都立の総合学科高校です。全日制のみとなっています。共に世田谷区内にあった都立砧工業高等学校と都立玉川高等学校の統合により誕生した高校で、「世田総」の略称でも呼ばれます。校舎は、旧砧工業高校の校舎を使用しています。

「学力の伸長、自己理解の追求、国際的視野の涵養」を教育目標にしており、総合学科高校の特色として、100余りの選択科目から科目選択が可能となっています。キャリア教育を重視しており、多摩美術大学との高大連携教育も行っています。女子の生徒数が男子の約2倍となっており、特別推薦を実施しているダンス部と女子サッカー部など、全国クラスのクラブもあります。

2000年に、都立玉川高等学校の全日制課程と都立砧工業高等学校の全日制課程を発展的に統合し、総合学科高校を設置することが決定。2007年に学校名が決定し、2008年に開校しました。旧砧工業高校は2007年に、旧玉川高校は2008年に閉校しています。旧玉川高校の校舎跡は、東京都公文書館の仮移転先として使用された後、区の二子玉川分庁舎となっています。

募集定員は236人(2023年度)となっており、生徒数は総合学科のみで655人(2022年度)となっています。場所は区南部の岡本にあり、最寄りの東急・二子玉川駅からは徒歩15分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区岡本2-9-1
設立 2008年
設置学科 総合学科(全日制)
生徒数 1年5クラス、2年・3年各6クラス655名(2022年)

東京都立総合工科高等学校

都立の工業高校です。都立小石川工業高等学校と都立世田谷工業高等学校の統合により誕生した高校で、校舎は、旧世田谷工業高校の校舎を使用しています。

「創造、探求、協同」を教育目標としており、理工系大学進学を目指す工業高校を掲げ、進学重視の新しいタイプの工業系高校として開校しました。東京ドーム約1.2個分の敷地を持ち、工業高校ということで、自動車部やロボット技術研究部といった部活動もあります。また前身の1つ世田谷工業高校(世田工)は都立の野球強豪校としてしられておりプロ野球選手も輩出してきましたが、その伝統も受け継がれています。

2004年に開設準備室が設置され、2006年に開校しました。旧世田谷工業高校は2009年に閉校しました。前身の旧小石川工業高校(新宿区)は1918年、世田谷工業高校は1940年創立と、いずれも長い歴史を持つ高校でした。

募集定員は、機械・自動車科が35人、電気・情報デザイン科と建築・都市工学科がそれぞれ70人、総合技術科(定時制)が30人(2023年度)となっています。生徒数は機械・自動車科が165人、電気・情報デザイン科が170人、建築・都市工学科が170人、総合技術科(定時制)が37人(2022年度)となっています。場所は区西部の成城にあり、最寄りの小田急・成城学園前駅からは徒歩15分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区成城9-25-1
設立 2006年
設置学科 機械・自動車科、電気・情報デザイン科、建築・都市工学科(全日制)、総合技術科(定時制)
生徒数 各学年6クラス505名、定時制37人(2022年)

東京都立千歳丘高等学校

都立の普通科高校です。全日制のみとなり、前身はナンバースクールの東京府立第十九高等女学校となる伝統校です。

「高志」「自律」「信頼」を教育目標としており、東京都教育委員会指定の海外学校間交流推進校や安全教育推進校として、台湾の学校との交流も行っています。2019年に新校舎が完成。広大な敷地には2021年竣工した都立校屈指のグランドもあります。

1942年に東京府立第十九高等女学校として設立。設立時は赤坂青山にあり、翌1943年に東京都千歳高等女学校に改称、1946年に東京都立芝高等家政女学校を統合。1948年に東京都立千歳女子新制高等学校に改称し、同年に現在地に移転。1950年に現在の校名である東京都立千歳丘高等学校に改称しました。

募集定員は277人(2023年度)、生徒数は766人(2022年度)となっています。場所は区中央北西部の船橋にあり、最寄りの小田急・千歳船橋駅からは徒歩7分ほどの場所となります。

住所 東京都世⽥⾕区船橋3-18-1
設立 1942年
設置学科 普通科(全日制)
生徒数 各学年7クラス766名(2022年)

東京都立深沢高等学校

都立の全日制・普通科高校です。全国大会に複数回出場しており、地域イベント等での出番も多い和太鼓部が知られています。

「清純・明朗・強健」を校訓に掲げており、「キャリア教育の深沢」として、都立高校の中では高い進路決定率を誇ります。校内には、都選定の歴史的建造物であり区の風景資産ともなっている清明亭があります。校舎の場所は元々わかもと製薬社長・長尾鉄弥氏の邸宅、好田荘があった場所にあり、清明亭はその離れが残されたものです。現在は茶室として利用されており、一般に公開されることもあります。

1963年に開校。開校時から現在地にあります。

募集定員は182人(2023年度)、生徒数は561人(2022年度)となっています。場所は区南東部の深沢にあり、マンションを挟んだ向かい側には日本体育大学の世田谷キャンパスがあります。最寄りの東急・桜新町駅からは徒歩15分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区深沢7-3-14
設立 1963年
設置学科 普通科(全日制)
生徒数 各学年5クラス561名(2022年)

東京都立松原高等学校

都立の普通科高校です。全日制・定時制があり、前身は東京都立第五女子新制高等学校高井戸分校となる伝統校です。

全日制は「人格の完成を目指し、有為な社会人を育成する」を教育目標に掲げ、都教育委員会指定の文化部推進校や自転車安全運転指導推進校となっています。区内の都立高校の中では、最寄り駅から徒歩5分ほどであり、鉄道2駅が利用できるなど交通の便の良い場所にあります。

1948年に東京都立第五女子新制高等学校高井戸分校として開校。開校時は区立松沢小学校内に設置されました。1949年に東京都立富士高等学校高井戸分校に校名を変更し共学化。翌年に都立富士高等学校から独立して現在の校名となりました。1952年に現在地に校舎が決定し移転しました。

募集定員は236人、定時制が30人(2023年度)、生徒数は586人、定時制が22人(2022年度)となっています。場所は区北部の桜上水にあり、隣接地には日本大学の文理学部キャンパスが、向かいには区立松沢中学校があります。最寄りの京王・桜上水駅からは徒歩5分、京王/東急・下高井戸駅からは徒歩7分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区桜上水4-3-5
設立 1948年
設置学科 普通科(全日制・定時制)
生徒数 各学年5クラス586名、定時制22名(2022年)

東京都立芦花高等学校

都立の全日制・普通科高校です。共に世田谷区内にあった都立千歳高等学校と、都立明正高等学校の全日制の統合により誕生した高校で、校舎は、旧千歳高校跡を使用しています。

「自主、創造、誠実」を教育に掲げる、進学型単位制普通科校となっています。都教育委員会指定の進学指導研究校、体育健康教育推進校となっており、区内の都立高校の中では、年度によっては早慶や国立大学にも進学者がいる進学校となっています。施設には天文台も持ちます。

1997年に、世田谷地区単位制高等学校基本計画検討委員会が設置。2001年に東京都立世田谷地区単位制高等学校の開設準備室が都立千歳高校内に設置。2003年に開校しました。旧千歳高校と旧明正高校は2002年に閉校しています。旧明正高校の校舎跡は、学校の向かいにあった国士舘大学が取得し、現在は同大世田谷キャンパス梅ヶ丘校舎となっています。

旧千歳高校は、前身がナンバースクールの東京府立第十二中学校となる伝統校で、1939年に開校。1941年に現在地に移転しています。旧明正高校は、東京市立青年学校が前身で1941年に開校しました。

募集定員は276人(2023年度)、生徒数は825人となっています。場所は区北西部の粕谷にあり、向かいには区立千歳中学があります。最寄りの京王・千歳烏山駅からは徒歩13分ほどの場所となります。

住所 東京都世田谷区粕谷3-8-1
設立 2003年
設置学科 普通科(全日制・単位制)
生徒数 各学年7クラス825名(2022年)

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