祖師谷公園

祖師谷公園は、世田谷区内に４つある都立公園の一つで、旧東京教育大学（現筑波大学）の農場跡地を中心に、当初は１０ヘクタールの公園として整備され１９７５年６月１日に開園しました。その後周辺の用地買収が進み、現在は５０ヘクタールを超える面積まで拡大していますが、いまだに整備が続いています。計画自体は第二次世界大戦前からあった公園ですが、既に周辺は住宅地が広がっており、現在のところいつ完成するかは目処はないようです。

公園内には、２０００年末に発生した世田谷一家殺人事件の現場もあり、当時は区画整理の対象地になっていた家は現在も残っています。事件の影響もあり、園内には警察通報がすぐにできる緊急通報装置なども設置されています。

祖師谷公園の中心近くには仙川が流れ、公園を東西に分けています。仙川の左岸には原っぱや児童公園があり、面積が大きい右岸には湿性植物園やテニスコート、運動広場のほか、遊びの広場やローラースケートの練習場ともなっているエントランス広場もあります。

仙川沿いの遊歩道には桜の木も並び、春には桜祭りも開かれています。中でも「里帰りの桜」は、明治４５年に東京市長からワシントン市に贈られてポトマック公園で育った桜から苗木が育てられ、その後公園に寄贈されたものです。

公園を東西に分ける道路は道幅は狭いものの車も通り抜けることができるため、園内でも比較的車の通りがあります。公園内にはトイレは複数あるものの、売店等はありません。小規模ながら、無料の駐車場もあります。公園の北側には駒大のグラウンドがありますが、他は住宅地が広がり、南のほうに進めば高級住宅街の成城となります。

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