世田谷トラストまちづくりビジターセンター

世田谷の歴史的・文化的な街並みや自然を保護し、次世代に継承することを目的に設立され財団「世田谷トラストまちづくり」のビジターセンターです。

高級住宅街として知られる成城にあるビジターセンターは、国分寺崖線にそって流れる野川に面して広がる野川緑地広場の一角に位置しています。成城は住宅街である一方、緑豊かな自然も多く残っており、世田谷区内でも自然環境が豊かな地域という一面も持ちます。

ビジターセンターでは、センター周辺および世田谷に残る自然や市民が一体になったまちづくりに関する情報の発信に加えて、自然やまちづくりに関する蔵書も約5000冊持ち、区内の在住・在学・在勤者には貸し出しもしています。

館内に入って右手側は「展示コーナー」となっており、「野川水族館」「生き物ハカセ」など実際に野川やセンター周辺の緑地にいる生物たちを見ながら学習できる場となっています。身近な自然をテーマにした企画展示や、世田谷トラストまちづくりの活動内容紹介を行う場ともなっており、展示内容も定期的に入れ替えられています。また「子どもコーナー」には、子ども向けの絵本も用意されています。

館内に入って左手側は図書スペースや職員がいる事務スペースとなっており、財団グッズや世田谷の自然について知ることができる商品も販売されています。館内には小規模ながら上映用の部屋もあり、毎週土曜日にはみどりの上映会として、環境絵本のアニメや昆虫テーマの映画など、短編の上映会も行っています。

他にも自然と触れ合うことができるイベントを定期的に開催しており、毎月第四土曜日には、子どもたちが身近な自然に触れあったり学習したりできるミニイベントが行われています。

センターの入場は無料で、上映会や体験イベントも基本的には無料で提供されています。建物内外には「くつろぎコーナー」も設けられ、周りの自然を眺めながら休息をとることもできます。野川沿いの遊歩道を歩きながら立ち寄るのもよし、周辺の国分寺崖線に広がる成城3丁目緑地や成城4丁目緑地などといった緑地の中を自然散策しながら休憩がてらに見学するのもいいかも知れません。

電車でのアクセスの場合、成城にある「成城学園前」駅よりも登戸方面の次の駅である「喜多見」駅からのほうが若干近いのですが、成城学園前から徒歩で行くと、前述の市民緑地を抜けながら行くこともできるため、成城に残る自然を散策しながら向かうこともできます。センターの周辺にはちょっとしたスペースが広がっているものの、一般車用の駐車場としては解放されていません。

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