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世田谷区の公示地価が高い場所トップ10

公開日:2021年9月1日

計算機

国土交通省が毎年公開している「公示地価」。土地の価格の基準ともなる指標の1つですが、国土交通省のサイトでは、その詳細を確認することができます。

世田谷区の公示地価は143件が登録されていますが、今回はその中からトップ10がどんな場所なのか、紹介していきます。

(調査日: 2022年1月1日現在。住所・公示価格は国交省が公開する情報に基づいています。)

公示地価とは

公示地価は、国が決めている土地の値段とも言え、一般的な土地取引の指標となっています。

地価公示法により定められており、各地域で選ばれた「標準地」の価格を、国土交通省の「土地鑑定委員会」が毎年1回算出して公示しています。

毎年同じ土地が選ばれることで、年ごとの価格の変遷も知ることができます。

土地の価格となるため、上にある建物は本来は関係ないのですが、今回は上に立つ建物の情報と共に紹介しています。

世田谷区の公示地価

世田谷区の公示地価(2022年1月1日現在、1平方メートル当たり)は、区全体では74万0,639円(前年: 71万9,776円)となっており、東京23区の中では前年より1つ順位を落とした13番目と、真ん中付近に位置します。

用途別では、住宅地が64万0,600円(前年: 63万3,800円)、商業地が102万8,900円(前年: 101万8,000円)となっています。23区平均では、住宅地が64万1,400円(前年: 63万1,400円)、商業地が306万6,200円(前年: 310万3,600円)、東京都平均では、住宅地が43万7,700円(前年: 43万2,000円)、256万2,600円(前年: 259万0,300円)となっています。

区内で公示地価が調査される地点数は143地点と23区内では最多となっており、23区全体(1,594地点)の約9%を占めています。うち、住宅地は111地点、商業地は32地点となっています。


世田谷区の公示地価トップ10

それでは、世田谷区の公示地価トップ10を見ていきます。10箇所とも2021年と変わりませんが、2021年は9箇所が前年より地価が下落し、1箇所が増減無しでしたが、2022年は全10箇所で上昇しています。

■10位: 三軒茶屋2-28-4

●公示価格: 118万円(1平方メートルあたり、前年比3万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区三軒茶屋2丁目234番15
・用途区分: 第一種住居地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

10位は、三軒茶屋駅から700メートルほどの住宅街にある場所です。最寄りの世田谷線・西太子堂駅から徒歩8分ほどにあり、7階建てのマンションが建っています。地積は1,698平方メートル、利用現況は共同住宅となっています。

三軒茶屋駅周辺はこの後も複数トップ10入りしていますが、その中でも最も駅から離れた場所にあるビルとなります。トップ10の中では用途区分が唯一「住居地域」となっているもので、地積が最も大きな建物が建っています。

■9位: 駒沢2-16-2

●公示価格: 121万円(1平方メートルあたり、前年比2万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区駒沢2丁目963番18
・用途区分: 商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

9位は、玉川通り沿いにある場所で、東急・駒沢大学駅から400メートルほどに位置し、周辺はビルが並ぶ商業地域です。8階建てのビルがたっており、1階に店舗、2階から上は住宅となります。地積は121平方メートル、利用現況は店舗、事務所兼共同住宅となっています。

玉川通り沿いは5階建て以上のビルも多く、この場所に建つビルもその1つとなっています。

■7位: 奥沢5-41-7

●公示価格: 123万円(1平方メートルあたり、前年比2万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区奥沢5丁目316番9
・用途区分: 近隣商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

7位は同額で2件となります。1件目は前年は8位だった場所で、東急・自由が丘駅から380メートル、徒歩4分ほどの場所にあり、周辺には商店ビルも多い地域です。5階建てのビルがたっており、1階・2階が店舗もしくは事務所、3階から上は住宅となります。地積は141平方メートル、利用現況は店舗兼共同住宅となっています。

奥沢は区内でも高級住宅地として知られている地域ですが、奥沢5丁目は、奥沢駅と自由が丘駅に挟まれた商業地域となります。

■7位: 三軒茶屋1-36-2

●公示価格: 123万円(1平方メートルあたり、前年比1万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目17番11外
・用途区分: 近隣商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

7位は、三軒茶屋駅から200メートル、徒歩2分ほどの場所にあり、周辺には商店や飲食店が並ぶ地域ですが、お店が並ぶ通りからは少し住宅地に入った場所にあります。地下1階・地上3階建てのビルがたっており、飲食店などの商店が入っています。地積は139平方メートル、利用現況は店舗となっています。

三軒茶屋では2件目のトップ10入りですが、商店が多い駅北側では無く、駅南側の住宅が多い地域となります。

■6位: 南烏山5-16-20

●公示価格: 134万円(1平方メートルあたり、前年比2万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区南烏山5丁目643番8外
・用途区分: 商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

6位は、千歳烏山から120メートル、徒歩1分ほどに位置し、烏山駅前通り商店街の中にある場所です。周辺には商店や飲食店が並ぶ地域となります。地下1階・地上5階建てのビルがたっており、1階、2階には店舗が入り、3階から上は住宅となります。地積は164平方メートル、利用現況は店舗兼事務所となっています。

烏山地域では最も地価が高い場所となります。ここから商店街の中にある場所が多くなってきます。

■5位: 池尻3-30-6

●公示価格: 136万円(1平方メートルあたり、前年比2万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区池尻3丁目159番13外
・用途区分: 商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

5位は、玉川通り沿いにある場所で池尻大橋駅駅から630メートル、三軒茶屋駅との中間ほどに位置する場所で、周辺には店舗や事務所のビルが並ぶ地域です。地上10階建てのビルがたっており、1階・2階は店舗・事務所が入り、3階から上は住宅となります。地積は134平方メートル、利用現況は店舗兼共同住宅となっています。

玉川通り沿いでは、トップ10の中で2つ目の登場となります。商店街の中に無い地域としては区内で最も公示地価が高い場所となります。

■4位: 玉川3-10-7

●公示価格: 144万円(1平方メートルあたり、前年比2万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区玉川3丁目1596番3
・用途区分: 近隣商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

4位は、二子玉川駅から200メートル、徒歩3分ほどに位置し、二子玉川商店街の中にある場所です。周辺は玉川高島屋を始めとする店舗が並ぶ地域となります。地下1階・地上4階建てのビルがたっており、複数の店舗が入っています。地積は142平方メートル、利用現況は店舗となっています。

二子玉川周辺では唯一トップ10入りしている場所で、玉川地域では最も公示地価が高くなります。ここからのトップ4はいずれも商店街の中にある場所です。

■3位: 北沢2-31-13

●公示価格: 153万円(1平方メートルあたり、前年比1万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区北沢2丁目970番5
・用途区分: 商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

ここからいよいよトップ3です。3位は、下北沢駅から200メートル、徒歩2分ほどに位置し、下北沢一番街商店街の中に当たる場所です。周辺にも飲食店や商店が並びます。地上3階建てのビルがたっており、1階が店舗、上層階が住宅となっています。地積は74平方メートル、利用現況は店舗兼住宅となっています。

下北沢駅の北側にある下北沢一番街商店街にある場所ですが、地積はトップ10の中では最も小さな建物が建っています。

■2位: 太子堂2-16-6

●公示価格: 262万円(1平方メートルあたり、前年比2万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区太子堂2丁目428番16外
・用途区分: 商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

2位は、三軒茶屋駅から60メートル、徒歩1分ほどに位置し、三軒茶屋銀座商店街の中にある場所です。周辺にも商業ビルが並び多くの飲食店や商店が集まっています。地下1階・地上7階建てのビルがたっており、店舗や事務所が入っています。地積は247平方メートル、利用現況は店舗兼事務所となっています。

三軒茶屋周辺では3件目のトップ10入りとなりますが、太子堂の住所では唯一のトップ10となり、隣には区の三軒茶屋分庁舎が建っています。

■1位: 北沢2-19-12

●公示価格: 279万円(1平方メートルあたり、前年比1万円増)

・所在及び地番: 東京都世田谷区北沢2丁目1045番37
・用途区分: 商業地域
・都市計画区域区分: 市街化区域

1位は、下北沢駅から70メートル、徒歩1分ほどに位置し、下北沢南口商店街の中に当たる場所です。周辺にも飲食店や商店が並びます。地上5階建てのビルがたっており、1階・2階が店舗、上層階が住宅となっています。地積は89平方メートル、利用現況は店舗兼事務所となっています。

トップになったのは、下北沢南口商店街にあるビルです。下北沢はトップ3のうち2つを占めることになり、区内でも屈指の商業地域であることが改めて示されました。ただいずれも地積100平方メートル未満の小さなビルがたっていることが、三軒茶屋や二子玉川とは違う、下北沢地域の特色を表しているとも言えるでしょうか。

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