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世田谷区のシンボルは?区の紋章、鳥、花、木

公開日:2016年9月16日

他の自治体と同様、世田谷区でも区の紋章(マーク)、鳥、花、樹を定めています。今回は、世田谷区のシンボルともいえるこの4点を紹介します。

世田谷区の紋章(旗のマーク)

世田谷の紋章

世田谷区のシンボルマークともいえる区の紋章は、1956年に東京開都500年を祝して開催された大東京祭(後のふるさと東京まつり)を記念して区が図案を募集しました。800点近い応募作品の中から、上馬1丁目在住・高山節子さんの作品が選ばれ、大東京祭の開催日で現在の都民の日となる10月1日に制定されました。

外側の円は「区内の平和」を表し、中心のマークは世田谷の「世」の字が三方に広がって「人びとの協力と区の発展」を意味しているそうです。現在では、区の刊行物を始め様々な区関連の出版物に掲載されており、区主催のイベントでも見かけることが多く、区民であればなじみあるマークでしょうか。

1956年制定のため、2016年の都民日でちょうど60周年を迎えることとなります。なお、同じ1956年10月1日に制定された紋章には、「渋谷区」のものがあります。こちらは区制施行25周年を記念して区民から募集されたもので、渋谷の「渋」の字からデザインされています。丸の中に区名の最初の文字からデザインされたマークが入る形は世田谷区と同じと言えそうです。

10月制定の紋章としては、23区では品川区(1952年)、杉並区(1952年)、豊島区(1982年)があり、目黒区は目黒村時代のものを慣行的に使ってきたものの1977年10月1日に正式に制定しています。

なお、世田谷区の紋章、よく見てみると自動車メーカー「メルセデス・ベンツ」のマークにも似ているという声もあるようですが、どうでしょうか?

世田谷区のシンボル

世田谷区のシンボルとなる「鳥」「花」「樹(木)」は、東京100年を記念して1968年6月に公募されました。それぞれ約200点近くの応募があり、そこから各分野の専門家の意見を基に選考され、1968年9月に制定されました。

世田谷区の鳥

区の鳥は「オナガ」です。

オナガ(尾長)はスズメ目カラス科の鳥で、全長は35cmほどですが、そのうち尾羽が20~30cmほどと長く、名前もそこが由来となっています。

かつては本州全域や九州などで広く分布していましたが、現在では本州の西日本では見られなくなっているようです。一方、東日本では特に関東地方に多く分布しており、全国的には繁殖地は限られているものの、関東では住宅地でもみかけるなど、人目に触れる機会が年中通して比較的多い鳥です。

そういったこともあり、関東地方ではいくつかの自治体がオナガをシンボルとしており、東京都内では清瀬市、東久留米市も市の鳥としています。

世田谷区の花

区の花は「サギソウ」です。

サギソウ(鷺草)は、ラン科サギソウ属の花で、全長では10~15cmほど、花は白色で3cmほどの大きさとなっています。

日本国内では、北海道と青森県を除き本州、四国、九州と広く分布しているものの、生育環境は低地の湿地に限られるため自生のものは徐々に減ってきており、環境省ではレッドリストの「準絶滅危惧」指定をしています。

球根から育つ花は、4月下旬に芽を出し、7月中旬ごろに咲きます。花が咲いた形が鳥のシラサギ(白鷺)が飛んでいる形と似ていることから、サギソウという名前が付いたそうです。花は開花すると秋には全て枯れてしまい、また翌年に新しい花が咲きます。

かつては世田谷区内の水辺には広く自生していたと言われていますが、現在区内では自生地は残っていません。区内には「サギソウ伝説」と言われる話も伝わっています。

この伝説は、戦国時代前期、7代目の世田谷城主だった吉良頼康(きらよりやす)の時代の話です。頼康は、領内の出城・奥沢城の城主、大平出羽守(おおひらでわのかみ)の娘・常盤(ときわ)を側室として迎えました。10人目の側室だったとも言われています。常盤はとても美しい女性で頼康の寵愛を一身に集めましたが、それが他の側室たちの嫉妬を招き、側室たちは度々頼康に作り話によって告げ口をしました。そのため常盤は無実の罪により頼康から冷たくあしらわれるようになっていき、最後は世田谷城から追われ自害することとなりました。

自害する前、常盤は幼い頃からかわいがっていたシラサギの足に身の潔白を証明しようと遺書を結びつけ、父親のいる奥沢城へ放ちました。父親に助けを求める手紙を託したとも言われています。シラサギは、奥沢城の近くで狩をしていた頼康に矢で射落とされました。その足に結んでいた遺書から常盤の無実を知り急いで世田谷城に戻った頼康ですが、すでに常盤の死んだ後でした。その時、シラサギの血のあとから一本の草が生え、「サギ」に似た白い可憐な花を咲かせ、これが「サギソウ」と呼ばれるようになったという伝説です。

伝説には他にも、シラサギは射落されたのではなく雨に濡れた足の手紙が重くなって奥沢城近くで力尽きたと言われるものもあります。このシラサギの亡骸を発見した付近の村人が丁寧に葬ったところ、翌年の夏にそのシラサギを埋めた場所に美しい花が一斉に咲き、それがシラサギの舞い立つ姿にそっくりな花であったことから、常盤を偲び「サギソウ」と名付けたとも言われいます。

現在では、夏に「せたがやホタル祭りとサギ草市」が開催され販売会が行われています。また、各地区のまちづくりセンターや瀬田農業公園(フラワーランド)では栽培の講習会が行われており、サギソウの展覧会も開催されています。

他の自治体では、兵庫県姫路市や福島県の猪苗代町・浅川町などがシンボルとしています。

世田谷区の樹

世田谷区の樹(木)は「ケヤキ」です。

ケヤキはニレ科ケヤキ属の落葉高木で、日本国内では本州、四国、九州に広く分布しており、日本を代表する落葉広葉樹の一つと言えます。ツキとも言われ、漢字では「欅」、学名は「Zelkova serrata」となり、英名は「Japanese zelkova」とも呼ばれます。

一般的な高さは10メートルほどで、よく成長すれば20~25メートル、さらには40メートルを超える大木もあり、幹も4メートルを超えるものもあります。花は小さな黄緑色をしており、4~5月に新芽がでるのと同時に開花します。強度が強く木目もきれいなことから、建築材や家具材としても広く用いられており、特にお寺や神社には良く使われます。

太くてまっすぐな大木は区内でよく見かけ、区の公共施設利用システムの「けやきネット」など、その名前がとられたサービスもいろいろとあります。

国内でも広く分布していることから、ケヤキをシンボルとしている自治体は非常に多く、都道府県では宮城県、福島県、埼玉県が県の木としています。東京23区だけでも、世田谷区に加え、新宿区、渋谷区、板橋区が区の木にしており、都内の自治体では、西東京市、武蔵野市、清瀬市、東村山市、小平市、小金井市、国分寺市、府中市、立川市、東大和市、町田市が市の木にし、26の市のうち約4割にあたります。特に清瀬市は市の鳥も世田谷と同じ「オナガ」のため、花以外は同じになります。ちなみに清瀬市の花は「サザンカ」です。

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